唐津でたまねぎの苗の盗難相次ぐ JAが農家に注意呼びかけ

唐津市ではこの時期育てられているたまねぎの苗の盗難が相次いでいて、JAからつでは農家に対して注意を呼びかけています。

JAからつによりますと、唐津市内では、先月下旬からたまねぎの苗の盗難が3つの農場で4件相次いでいて、あわせておよそ5万本、額にして40万円前後の被害が出ているということです。

この苗を育てて収穫した場合、100万円以上の売り上げになるはずだったということです。

5日、被害が発覚した唐津市厳木の農場では、800平方メートルの苗床で育てていたたまねぎの苗の一部、およそ4万本が盗まれました。

この農場では5日から巡回を増やしたほか、防犯カメラを設置して対策を取っているということです。

農場を経営する小笠原一さんは「長年、たまねぎを育ててきたがこんなことは初めてだ。9月から苗を育ててきて、畑に定植するまであと少しだったのにショックで怒りを感じる」と話していました。

また、近くの農場では畑に植えられたたまねぎの苗もおよそ7000本盗まれているほか、5キロほど離れた別の農場では軽トラックを停めて農場に侵入する不審な人物が目撃されているということです。

被害を受けた農場では警察に被害届を提出し、捜査が行われているということで、JAからつでは、引き続きたまねぎ農家に対して盗難に注意するよう呼びかけています。