佐賀県産の最高級の「のり」を選ぶ食味検査 佐賀市

有明海で摘み取りが始まった佐賀県産ののりの中で、最高級ののりを選ぶ食味検査が、4日、佐賀市で行われました。

佐賀県有明海漁協と県は、毎年、最高級ののりを厳選し、「佐賀海苔有明海一番」というブランドに認定しています。

4日は、買い付け業者など6人が、先月下旬に今シーズンの摘み取りが始まった「秋芽のり」を実際に食べて評価する食味検査が佐賀市で行われました。

今回、事前審査を通ったのりは1点で、検査員はのりを口に含んでは、やまらかさやうまみ、香りを確かめていました。

検査の結果、4日に検査されたのりは、「有明海一番」に認定され、今月8日の入札に出品されます。

漁協によりますと、今シーズンののりは全体的に味は甘くおいしく仕上がっている一方、一部では赤潮による栄養不足で生産が厳しい地域も出ているということです。

多いときでは、100点以上が検査の対象になった年もあったということで、検査員の50代の男性は「数がもう少しあればよかった。非常に味はおいしくやわらかくいいのりだと評価しました」と話していました。

県有明海漁協の深川辰已参事は「基準にぎりぎり満たないのりが多かったが、味は甘くて非常においしい。来月の冷凍網のりはもっと有明海一番として出品できると思うので期待している」と話していました。