吉野ヶ里歴史公園にアウトドアの拠点整備 県が協定締結

弥生時代の集落跡が残る吉野ヶ里歴史公園について、佐賀県は、大手アウトドア用品メーカーと協定を結んだと発表し、2025年度のオープンを目指して、今後、キャンプ施設などを整備することにしています。

吉野ヶ里歴史公園について、佐賀県は、貴重な遺跡を見学できる施設に加えて、新たにアウトドアを楽しむことができる拠点として整備する方針を打ち出しています。

整備を進めるにあたって、県は民間事業者のノウハウを活用することにしていて、21日、新潟県の大手アウトドア用品メーカー「スノーピーク」などと基本協定を結んだと発表しました。

計画では、県が管理する公園の西口と北口付近に、豊かな自然の中で過ごすことができるキャンプフィールドや宿泊施設を設けるほか、レストランやカフェなどが入る交流拠点施設も整備するということです。

工事は来年度から始まり、2025年度のオープンを目指すとしています。

吉野ヶ里歴史公園は、高速道路のインターチェンジに近いことから、福岡県などの都市圏からのアクセスも良く、県内外から年間およそ70万人が訪れています。

県は「歴史と自然と人をつなぐ、ここならではの魅力が体験できる『アウトドアの聖地』を目指し、市や町とも連携して、エリア全体を盛り上げていきたい」と話しています。