国際大会規格のスポーツクライミング施設の完成祝う 多久市

国際大会にも対応できるスポーツクライミングの施設が、多久市に完成し、18日、選手たちによるデモンストレーションが披露されました。

「九州クライミングベースSAGA」は県がおよそ7億4000万円をかけて整備したもので、18日は山口知事など関係者がテープにハサミを入れて完成を祝いました。

スポーツクライミングは、「ホールド」と呼ばれる突起を利用して人工の壁を登り、速さなどを競う競技で、この施設は「リード」と「スピード」、それに「ボルダー」の3種目いずれも国際大会に対応できるということです。

18日は選手たちによるデモンストレーションが行われ、「リード」の壁では高さ15メートル、最大150度の傾斜の中、ホールドからホールドに飛び移ったり、足だけでぶら下がったりする様子に訪れた人たちからどよめきが起きていました。

九州クライミングベースSAGAは、来年、佐賀県で開かれる国民スポーツ大会でリードとボルダーの会場になります。

地元・多久市出身で、おととしスロベニアで開かれたワールドカップのリードで優勝した樋口純裕選手は「これだけ大きい壁はヨーロッパに行かないとなかなかない。世界に通用するような施設が地元に出来て、誇らしい気持ちだ」と話していました。