空き家を活用して栽培 サフランの収穫盛ん 鹿島市の山間部

鹿島市の山間部ではパエリアなどの西洋料理に使われる香辛料「サフラン」を空き家を活用して栽培していて、生産者が花を摘み取る作業などに追われています。

サフランはアヤメ科の植物で、ほのかで上品な香りを持ち、料理を黄色く色付けできるため、パエリアやブイヤベースなど西洋料理の香辛料として使われています。

鹿島市三河内の山間部では、14年前から空き家や休耕田を活用してサフランを栽培していて、生産者の西喜佐雄さんの施設では収穫が最盛期を迎えています。

サフランは気温が低下すると開花するため、ことしは例年より10日ほど遅く球根から花が咲き始めたということで、西さんたちは紫色の花を摘み取る作業に追われていました。

そして、花1輪から3本しか採取できない赤いめしべの部分をより分けていました。

めしべが乾燥すると、香辛料などに使われるということです。

西さんなどによりますと、雨や風の影響を受けない室内で丁寧に栽培しているため、味や香り、それに色づきなどの品質が高いと評価されていて、最近では毎年6万株以上を栽培しているということです。

西さんは「花が順調に育ってくれました。国産のサフランがなくならないように、若い後継者が増えるといいなと思います」と話していました。