玄海原発3号機 定期検査のため10日から運転停止

玄海町の玄海原子力発電所3号機について、九州電力は10日から運転を停止して、定期検査に入ると発表しました。

これは8日、県庁で九州電力が記者会見を開いて明らかにしました。

玄海原発3号機は、10日から運転を停止して定期検査に入り、原子炉の中の核燃料を交換するとともに、機器や配管の取り替え工事などを行います。

発電の再開は来年2月上旬の予定です。

一方、4号機は来年3月まで稼働する予定で、3号機が停止している間、冬場の電力需給を支えるとしています。

3号機をめぐっては、プルトニウムを含む特殊な燃料、MOX燃料を使うプルサーマル発電が14年前から行われてきましたが、次回の運転からMOX燃料を使用しない可能性があるということです。

MOX燃料の製造はフランスとイギリスの企業に委託していますが、このうちフランスにあるプルトニウムを使い切ってしまうためで、MOX燃料を使わない場合、当面は通常のウラン燃料で発電を行うとしています。

九州電力は「安全確保を最優先に、検査や作業をひとつひとつ丁寧に進めたい」としています。