「バルーンフェスタ」 ウクライナ人も佐賀の空を舞う
4年ぶりに海外から多くの選手が出場したことしの「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」には、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナからもパイロットが出場し、佐賀の空を舞いました。
ウクライナから参加したのは、ブラディスラブ・クリメンコさんたち4人のチームです。
クリメンコさんたちは得点を競い合う競技ではなくフライトを楽しむ部門で参加し、午前8時ごろから佐賀市の会場で気球を飛び立たせる準備を始めました。
離陸の直前には空気を熱するバーナーからガスが漏れる不具合が見つかりましたが、大会のスタッフの手を借りて新たなバーナーに交換すると、再び手際よく気球を膨らませていました。
そして、午前9時半すぎに離陸すると、さわやかな秋晴れのもと佐賀の空を舞っていました。
去年、チェコで作ったという気球のデザインは、ウクライナの国の形と母国語で描かれた「ウクライナに栄光あれ」という文字が国旗の色である青と黄色で鮮やかに彩られています。
クリメンコさんはウクライナの首都キーウの近郊に住んでいますが、ロシアによる軍事侵攻が始まると国内の飛行が制限されたため、佐賀でのフライトが軍事侵攻後、初めてだったということです。
クリメンコさんは「佐賀の空はすばらしく、美しかった。ウクライナで起きていることや軍事侵攻による世界への影響を知ってもらうため、佐賀に来ました。日本は友人であり、多くの支援をしてもらって大変感謝している」と話していました。