始祖鳥など1億5000万年前の生物の化石を展示 武雄市

始祖鳥など1億5000万年前に生息した生物の化石の展示会が、武雄市で開かれています。

展示会は、化石を通して生命や地球の歴史について考えてもらおうと、10月15日の「化石の日」にちなんで、武雄市の県立宇宙科学館で開かれていて、始祖鳥やトンボなど1億5000万年前のジュラ紀に生息した生物の化石、16点が紹介されています。

いずれも、19世紀にドイツ南部のゾルンホーフェンで石版画の材料となる石灰岩を切り出す過程で見つかったもので、このうち「始祖鳥」は、大きさがおよそ40センチ四方で、鳥類の特徴である羽毛の形が細部まで確認でき、頭部が完全な形で残っています。

また、「トンボ」は、およそ20センチ四方の大きさで、羽の模様がくっきり見えます。

このほか、クルマエビの仲間のエビの化石は細長い触角があったこともわかります。

県立宇宙科学館の村上達郎学芸員は「ドイツのゾルンホーフェン地域から出てくる化石は、細部までよく分かります。近くで見れるように展示しているので、化石をしっかりと見て楽しんでください」と話していました。

この展示会は、来月26日まで開かれています。