「玄海海中展望塔」観光客増へ大規模改修工事 佐賀 唐津
唐津市は、波戸岬にある「玄海海中展望塔」について、老朽化が進んで来場者も減少傾向にあることから、観光客の増加につなげるため、展望室にデジタルコンテンツを導入するなど大規模な改修工事を行っています。
唐津市鎮西町の波戸岬にある「玄海海中展望塔」は1974年に開業し、ピーク時には年間およそ17万人が訪れていましたが、その後は減少傾向が続いていて、近年は新型コロナの影響で来場者数は3万人を下回っていました。
老朽化も進む中、唐津市は観光客の増加につなげようと、先月から展望塔を閉鎖し、大規模な改修工事を行っています。
改修では、海中展望室の壁を海の中を連想させる青を基調とした色に塗り替えるほか、クロダイやスズキなど、波戸岬周辺で見られる海の生き物たちを映し出せるプロジェクトマッピングを導入して、海中空間を演出することにしています。
市は、改修工事や委託の費用として、今年度の当初予算に1億3000万円あまりを計上していて、海中散歩気分をよりリアルに楽しめる施設を目指すということです。
唐津市役所鎮西市民センターは「幻想的な演出で観光客の増加につなげるとともに、鎮西町エリアの観光の核となる施設にしていきたい」と話しています。
「玄海海中展望塔」は来年4月、リニューアルオープンする予定です。