“87年前に飛行家救出”フランスの自治体関係者が神埼市訪問

90年近く前、いまの神埼市の山中に墜落したフランス人飛行家の男性を地元の住民が救出したことをきっかけに、市との交流が続く男性の出身地の自治体関係者が市内の中学校を訪れ、生徒たちと交流を深めました。

87年前、パリから東京を目指す飛行機のレースに挑戦した、フランス人の冒険飛行家、アンドレ・ジャピーさんは、悪天候のため途中の脊振山中で墜落し、地元の住民に救出されて一命をとりとめました。

これをきっかけに、その後、いまの神埼市、当時の脊振村とジャピーさんの出身地、ボークール市との交流が始まり、17日ボークール市のフランシス・クルト副市長など9人が脊振中学校を訪れました。

はじめに牟田美弥子校長が「87年前にジャピーさんがつないでくれた架け橋で、皆さんにおいで頂き、うれしく思います」と歓迎の挨拶をしました。

このあと一行は昼食会に招かれ、子どもたちと一緒に、ご飯や春巻き、中華スープなどを味わっていました。

また一行は、生徒たちが日本文化を伝えたいと選んだ習字や折り鶴づくりに挑戦し、このうち習字では生徒たちが書いた「愛」などの文字を手本に、文字を書き上げていました。

生徒のひとりは「フランスと日本の文化が互いに伝わって、とても楽しいです」と話していました。

クルト副市長は「おいしい給食もいただけて、とても楽しい時間になりました。これからの交流が発展し、続くことを願っています」と話していました。