のり漁師がピアニストに! 支援団体が漁師モデルの映画製作へ

のりの養殖を営みながら50代になってからプロでも難しいとされるピアノの曲を習得し、「奇跡のピアニスト」と呼ばれる佐賀市の男性をモデルにした映画を製作しようと、県内の漁業関係者などが支援団体を発足させ、2億円を目標に製作費などの協賛金を募ることになりました。

この映画は、佐賀市でのりの養殖業を営む徳永義昭さんをモデルにしたもので、16日は県内の経済界や漁業関係者などでつくる支援団体が市内のホテルで発足式を開き、およそ100人が出席しました。

徳永さんは11年前の52歳のときにピアノの演奏を始め、仕事のかたわら、多い時には1日に8時間から10時間の練習を重ねて、プロでも難しいとされるリストのピアノ曲「ラ・カンパネラ」を習得し、「奇跡のピアニスト」と呼ばれました。

映画の監督は、プロデューサーとして映画やテレビドラマを手がけてきた鈴木一美氏、主演は俳優の伊原剛志さんが務め、来年秋の公開を目指して、今月から撮影を始めるということです。

また支援団体では、映画の製作資金や撮影の協力などのため、2億円を目標に協賛金を募ることにしています。

徳永さんは「努力を継続すると夢がかなうということを映画を通して伝えられたらいいと思います」と話していました。

また鈴木監督は「のりの養殖を極めながら、難しい曲に挑戦し続けた徳永さんの生き方を映画で表現していきたい」と話していました。