吉野ヶ里遺跡で弥生時代の生活を体験するイベント

古代の歴史を知ってもらおうと、佐賀県の吉野ヶ里遺跡で弥生時代の生活を体験するイベントが開かれました。

神埼市と吉野ヶ里町にまたがる吉野ヶ里歴史公園は弥生時代の大規模な集落の跡が残り、国の特別史跡に指定されています。

7日は、九州各地や東京から24人が参加して弥生時代の生活を体験するイベントが開かれました。

参加した人たちは最初に稲穂を刈り取る際に使われた石包丁づくりに挑戦し、加工しやすいのが特徴の玄しょう石という石を削り、古代の人たちが使っていた道具を完成させていました。

このあと参加者たちは園内を見学し、これまで調査が手つかずで去年から10年ぶりとなる発掘が行われている「謎のエリア」と呼ばれる区域を訪れ、発掘の状況について説明を受けていました。

東京から参加した小学4年生の男の子は「歴史が好きで勉強したいと思い参加しました。吉野ヶ里遺跡は広いのでいろんなものを見て回りたいです」と話していました。

また母親は「見学や体験を通して古代の歴史を学ぶことができるので、子どもにもいい経験をさせることができると思います」と話していました。

参加した人たちは7日夜、遺跡にある竪穴式住居に宿泊し、弥生時代の食事などを通じて古代の生活を体験するということです。