JR九州社長 九州新幹線西九州ルートは佐賀駅ルート望ましい

整備方針が決まっていない九州新幹線西九州ルートの新鳥栖・武雄温泉間を巡って、山口知事が佐賀空港の活用を例に挙げたことに関連し、JR九州の古宮洋二社長は記者会見で、佐賀駅を通るルートが望ましいとする考えを改めて示しました。

九州新幹線西九州ルートのうち整備方針が決まっていない新鳥栖・武雄温泉間を巡っては、国と県との協議が続いていますが、在来線の利便性低下や多額の財政負担などを理由に県が反発していて、協議は平行線をたどっています。

こうした中、山口知事は今月22日の県議会で、佐賀空港の活用など、新たな発想での議論が必要だという認識を示しました。

これに関連して、JR九州の古宮社長は28日の記者会見で、「フル規格での整備を議論するひとつの考えを示されたのではないかと思う」と述べました。

その上で「佐賀駅ルートは人口も多いし、経済・行政の中心地ということもある。佐賀の人たちにとって一番利用しやすいのではないかと思う」と述べ、佐賀空港ではなく佐賀駅を通るルートが望ましいとする考えを改めて示しました。