西九州新幹線開業1年 東の発着点 武雄温泉駅で記念の式典

佐賀・長崎を結ぶ西九州新幹線の開業から23日で1年となり、東の発着点となる佐賀県の武雄温泉駅では、記念の式典が開かれました。

佐賀県の武雄温泉駅と長崎駅の間の66キロを結ぶ西九州新幹線は、全国で最も短い新幹線として去年9月23日に開業し、23日は東の発着点となる武雄温泉駅で開業1年を記念する式典が開かれました。

午前10時から始まった式典には200人余りが集まり、はじめに全員でハッピーバースデーの歌を合唱したあと、クラッカーを鳴らして1年を祝いました。

会場には佐賀・長崎の特産品を販売するおよそ30のコーナーが設けられ、訪れた人たちは焼き物の品定めをしたり、グルメやお酒を買い求めたりして沿線の魅力を感じ取っていました。

長崎県大村市から訪れた女性は「新幹線ができて佐賀の観光地を身近に感じるようになりました。きょうは新幹線の5つの駅すべてで降りて、イベントや観光を楽しみたいと思います」と話していました。

JR九州によりますと、西九州新幹線の先月までの利用客数は221万人と観光やビジネスを中心に順調な利用が続いているとしています。

一方、武雄温泉と新鳥栖を結ぶ区間では整備方式やルートをめぐり国と佐賀県の協議が行われていますが、在来線の利便性低下や多額の財政負担などを理由に佐賀県が反発していて、議論は平行線の状態が続いています。