教育のデジタル化モデル校の武雄市の中学校で公開授業

タブレット端末を授業に活用するなど、教育のデジタル化のモデル校に指定されている武雄市の中学校で、教員などを対象にした授業が公開されました。

武雄市は、13年前から学校現場にタブレット端末を導入するなど、教育の「DX」=デジタル・トランスフォーメーションを県内でいち早く進めていて、このうち武雄中学校は文部科学省からモデル校に指定されています。

14日は、1年生の数学の授業の様子が公開され、県内外から訪れた教員などおよそ40人が見学しました。

授業では、生徒たちが2人から3人のグループに分かれて、方程式の問題の解き方を話し合ったあと、解答をどう導いたのか解説する様子をタブレット端末のカメラを使って動画で撮影していました。

そして、インターネットのクラウドに動画を登録して再生し、生徒どうしで説明を確認しながら、気づいたことやアドバイスを書き込んでいました。

授業のあと、生徒の1人は「話し合いながら動画を撮影するのはとても新しい感じで、数学の授業が好きになりました」と話していました。

授業を見学した福岡県の男性教員は「授業の進め方が優れていて学ぶことが多かったので、自分の学校でも取り入れられる部分は導入したい」と話していました。

教育のデジタル化をめぐっては、県教育委員会も普及に向けて重点的に取り組む方針を示していて、武雄中学校は先進的な内容の授業を今後も公開していきたいとしています。