農家に経営の知識や企業感覚を身につけてもらう講座 佐賀

経営の拡大を目指す県内の農家を対象に、企業経営の知識やビジネス感覚を身につけてもらおうという講座が佐賀市で開かれました。

この講座は、佐賀県農業大学校が経営の拡大を目指す県内の農家を支援しようと、毎年この時期からおよそ半年をかけて開いているものです。

初日の11日は、30代を中心に米やアスパラガス、イチゴなどの品目を栽培している9人が参加しました。

初めに金澤智寿子校長が「農業への視点を変えて10年先を見据えた経営計画を立てていただき、『農業者』から『農業経営者』になってもらいたい」とあいさつしました。

このあと、参加者たちがそれぞれ自己紹介し、「後継者に継いでもらえるような経営を目指したい」などと目標を語りました。

講義では、農業コンサルタントを務める講師が、経営は理念や目的を決めてから課題を具体的に考えていくことが重要だと説明しました。

続いて、参加者がグループごとに分かれ、「栽培面積の拡大」や「農作業の効率化」など、現在感じている経営の課題を出し合いながら議論していました。

参加した30代の男性は「この塾で目指す経営の形を決められたらいいと思う。塾を通じて知り合った人とも意見を交換していきたい」と話していました。