「豚熱」処分地からブタの血液か 県が液体流出防止措置 唐津

ブタの伝染病「豚熱」が確認された唐津市の養豚場の近くの土壌で、処分されたブタの血液とみられる液体がしみだしているのが分かり、佐賀県では周辺への流出を防ぐ措置を取っています。

県内で2例目となる豚熱が確認された唐津市の養豚場では飼育されていた1万頭すべてのブタの処分が終わりましたが、ブタを埋めた近くの土壌では赤い液体がしみ出しているのが8日午後確認され、佐賀県は処分したブタの血液の可能性があるとしています。

一部は周辺の川に流れたのが確認され、県は隣接する玄海町と唐津市に対し下流の農業用水を使わないよう連絡したほか、タオルなどで液体を拭き取る対応を取りました。

9日朝の時点でさらなる流出は確認されず、また、液体が流れた川の5地点で行った遺伝子検査でいずれも豚熱のウィルスは検出されなかったということです。

豚熱は人に感染するおそれはありませんが、感染しているブタの血液を野生のイノシシなどが摂取した場合、豚熱に感染するおそれがあるということです。

豚熱のウイルスは、埋められたときに生じる熱で死滅する可能性が高いということですが、県では、周辺にイノシシの侵入を防ぐ柵を設けるなどして監視を続けることにしています。