佐賀と気仙沼の絆をテーマにしたコンサート 佐賀市で開催

東日本大震災の直後、佐賀から宮城県気仙沼市にピアノが贈られたことで生まれたつながりを大切にしようと、それぞれの地域にゆかりのあるアーティストが参加するコンサートが佐賀市で開かれました。

東日本大震災のあと、佐賀からは被害を受けた気仙沼市の小中学校に24台のピアノが贈られ、2つの地域は現在も交流を続けています。

佐賀市富士町で開かれたコンサートは、こうしたつながりを知ってもらおうと地元で地域おこしに取り組む団体が企画したもので、佐賀や気仙沼にゆかりのある3人のアーティストが歌やピアノの演奏を披露しました。

このうち、気仙沼出身のシンガーソングライター、熊谷育美さんは、被災した経験を踏まえて故郷への思いを表現したという歌をピアノに合わせて歌い上げました。

佐賀市から訪れた女性は「音楽で会場が1つになるのを感じました。こういう活動が続いていくことで忘れてはいけないと改めて感じることができた」と話していました。

主催した、こだまの富士倶楽部の山口勝也さんは「1600キロの距離はあるが、気仙沼で起きたことを私たちが知ることも大事だと思う。えにし、縁、絆の大切さを感じてほしい」と話していました。