吉野ヶ里遺跡「謎のエリア」 来月23日から後半の調査再開

佐賀県の吉野ヶ里遺跡で、手つかずのため「謎のエリア」と呼ばれてきた区域で10年ぶりに行われている発掘調査について、佐賀県は、来月23日から後半の調査を再開すると明らかにしました。

弥生時代の集落跡が残る吉野ヶ里遺跡では、遺跡のほぼ中央部にある「謎のエリア」と呼ばれてきた区域で、去年5月から10年ぶりとなる大規模な発掘調査が行われています。

調査は前半と後半に分けられ、県は後半の発掘調査を来月23日から再開すると明らかにしました。

これまでの発掘調査では、邪馬台国が存在したとされる弥生時代後期の「石棺墓」が出土し、6月にふたを開いて行った調査で副葬品などは見つかりませんでしたが、全国的な関心を集めました。

後半の発掘調査では石棺墓の周辺や、「謎のエリア」の南半分を対象に調査が進められるということです。

また県は調査の様子を一般にも公開し、土器片などを探す体験会の開催も予定しているということです。

県の文化財保護・活用課は「昨年度から注目されているエリアで周辺にはまだ解明できていない部分もあるので、ぜひ関心を持って見学に来てほしい」としています。