「ヤングケアラー」への理解を深める研修会 鳥栖市

家族の介護や世話をしている子どもたちいわゆる「ヤングケアラー」への理解を深めようという研修会が、鳥栖市で開かれました。

研修会は鳥栖市のNPO法人が開き、介護や教育などに携わる人たちおよそ100人が参加しました。

研修会には、福岡県筑後市の社会福祉協議会でヤングケアラーの支援を行っている卜部善行さんが講師として招かれました。

卜部さんは「ヤングケアラーは、支援者よりも悩みを打ち明けられる理解者を求めている」として、本音が話せる環境や機会がある「ヤングケアラーに優しい地域社会を目指そう」と提言しました。

厚生労働省が小学生や中学生を対象に行った調査では、「世話をしている家族がいる」と回答したのは、小学6年生で6.5%、中学2年生で5.7%でしたが、鳥栖市では地域の実態が分かっていないということです。

研修会に参加した人は「支援者でなく理解者になることが大切だという言葉が印象に残りました」と話していました。

研修会を開いたNPO法人の「しょうがい生活支援の会すみか」の芹田洋志さんは「私たちの地域でそうした子どもたちの支援について考えるとともに、子どもたちを理解できる大人が必要ということを強く感じました」と話していました。