子どもたちの“第三の居場所” みやき町に開設へ 施設を公開

子どもたちが放課後に安心して過ごすことができる「第三の居場所」として来月、みやき町に開設される施設の内覧会が開かれ、今後、子どもたちの食事や学習をサポートする施設として活用されます。

家庭でも学校でもない「第三の居場所」となるみやき町の施設は来月3日に町の「多世代交流センター」の中にオープンする予定で、23日は報道関係者向けに披露されました。

開設に合わせ、センターの中には会議室や学習室などが新たに増築され、従来からある風呂や調理室なども利用することができます。

「第三の居場所」の運営は久留米市のNPOが担い、非常勤スタッフも含めた5人が子どもたちに対応します。

家庭内や生活面で困難を抱える小学校低学年を主な対象とし、専任のスタッフが子どもたちの宿題のほか、食事や生活習慣でもサポートし、子どもたちの自己肯定感を高める活動をしていくとしています。

また、施設の増築や改修と今後の運営にはB&G財団が費用を助成することになっていて、岡毅町長と財団の菅原悟志理事長が出席して、助成金交付などを盛り込んだ協定書に調印しました。

岡毅町長は「町は『子育て支援のまち』を宣言していて、すべての子どもたちが健やかに成長できる地域づくりに取り組んでいる。『第三の居場所』づくりは町の施策と合致している」と述べました。

「第三の居場所」は県内ではNPOなどが唐津市や佐賀市など6か所で運営していますが、自治体が開設するのは初めてだということです。

「第三の居場所」を運営するNPO代表理事の佐藤有里子さんは「温かい場所、おばあちゃんちのような温かく安全に過ごせる場所づくりをやっていきたい。子どもたちときょうだいのような関係が築ければいいなと思います」と話していました。