「有田焼」の釉薬 高校生が研究 メーカー訪れアドバイス

佐賀市の高校で理数系を学ぶ生徒たちが、「有田焼」の釉薬について研究することになり、21日、有田町の釉薬のメーカーを訪れてアドバイスを受けました。

佐賀市にある県立致遠館高校は、世界に通用する科学者を育てようと理数系の教育に重点的に取り組む文部科学省の「スーパーサイエンスハイスクール」に指定されていて、毎年、理数科の生徒たちが、テーマごとに分かれて研究を行っています。

このうち、地元の特産品を化学の視点からとらえようと、有田焼の釉薬をテーマに選んだグループの4人が21日、有田町にあるメーカーを訪れ、担当者から容器に入った釉薬などを見ながら説明を受けました。

釉薬がガラス質に変化して器に美しい光沢を与えるためには窯の温度は1300度前後が必要とされている中、生徒たちは学校にある窯で出せる最高1000度でガラス質に変化させることができないかと研究するということです。

生徒たちは今後、釉薬に含まれる元素の割合を変えて実験を重ねていくことにしています。

2年生の女子生徒は「自分たちで試行錯誤をしながらがんばっていきたい」と話していました。

また、実験に協力するメーカーの深海宗佑さんは「難しくて頓挫しそうになることもあると思うが、ぜひとも成功してほしい」とエールを送っていました。