「未来に残したい草原の里100選」に基山町の基山が選ばれる

美しい草原の風景を残す地域を顕彰する「未来に残したい草原の里100選」に、基山町の基山が選ばれました。

これは環境省や農林水産省などが支援する「全国草原の里市町村連絡協議会」が去年から行っているもので、2回目の今年は基山町の基山が全国14か所のうちの1つに選ばれました。

基山には国の特別史跡になっている今からおよそ1350年前の古代の山城「基肄城跡」の周辺の草原と、山の西側斜面の草スキー場、それに絶滅危惧種の「オキナグサ」が群生する草原の3つの草原があります。

町ではおよそ3億円をかけて基肄城跡や登山道や草スキー場などの整備を進めるとしています。

町のボランティアグループ「基肄かたろう会」の山田和彦さん(75)は「このすばらしい景色を次の世代に残せたらいい。100選に選ばれたことはうれしい」と話していました。

町教育委員会の柴田昌範教育長は「今後、管理棟や駐車場、山頂付近も含め整備する方針で、たくさんの人にここに来てほしい」と話していました。