フードバンク 佐賀市の短大の空きスペースを倉庫に活用

生活に困っている人に食品を提供する「フードバンク」を運営する協議会は、支援用の食品を管理する倉庫として佐賀市の短大の空きスペースを活用することになり、今後、個人や企業からの寄付を一括して受け付けることにしています。

支援用の食品を管理する倉庫が設けられるのは佐賀市の佐賀女子短期大学で、14日はフードバンクの運営を行っている「食でつながるネットワーク協議会」と短大の関係者が出席して、倉庫の設置に関する協定書に署名しました。

倉庫として貸し出されるのは、短大が使わなくなっていた実習室3室で、広さはおよそ526平方メートルあります。

部屋には冷蔵庫と冷凍庫がすでに設置され、インスタント食品が入った段ボールが積まれていました。

NPOや佐賀県でつくる協議会には、子ども食堂の運営や1人親家庭への支援を行っている17の団体が所属していますが、倉庫が手狭で食品の寄付があっても保管する場所がないといった相談が寄せられていました。

このため今後は協議会が一括して寄付を受け付けて短大の倉庫で保管し、各団体に配ることにしています。

「食でつながるネットワーク協議会」の干潟由美子共同代表は「県内で協力して必要とする人に必要な物を届ける仕組み作りができると期待している。これから関係する団体と食品を配分する方法などを話し合っていきたい」と話していました。