酪農家代表が県庁に 県産牛乳をアピールして消費拡大を訴え

飼料の高騰や消費の落ち込みで厳しい状況が続く中、県内の酪農家の代表が県庁を訪れ、県産の牛乳をアピールして消費の拡大を訴えました。

神埼市の酪農家、横尾文三さんら酪農家3人は、6月の「牛乳月間」に合わせて2日県庁を訪れ、山口知事と面会しました。

このなかで横尾さんたちは県が去年、飼料高騰の対策として行った補助金制度に助けられたと述べました。

その上で、「コストを下げることも大事だが、それ以上に皆さんに飲んでいただくことが大事」と話し、需要の拡大を訴えました。

知事は渡された県産牛乳を飲んだ上で、「牛乳を飲む習慣がなくなってしまっているのかもしれない。SAGAアリーナが出来て人が集まるようになったので、そういうところで牛乳を使ったアイスクリームなどが売れたらいい」と応じました。

その上で、酪農家が事業を続けられるよう、今年度もさらなる支援策を検討していくと話していました。

県内では39戸の酪農家が2100頭余りの乳牛を飼っていますが、厳しい環境が続く中で、年々、酪農家の数は減っているということです。

面会のあと横尾さんは、「数は減ってきているが、佐賀の牛乳は評判がいいので今の量を確保できるよう頑張っていきたい」と話しました。