マイナンバーカード一体化保険証 医療機関の8割でトラブル

マイナンバーカードと一体化した保険証について、県内の開業医などでつくる団体が調査したところ、システムを導入している県内の医療機関のうち8割近くで、患者の情報が正しく反映されていないなどのトラブルなどが確認されたことがわかりました。

この調査は、開業医などでつくる「佐賀県保険医協会」が、先月27日から今月8日にかけて県内685の医療機関を対象に行ったもので、97の医療機関から回答を得ました。

それによりますとマイナンバーカードと一体化した健康保険証のシステムを導入している医療機関は73で、このうち78%が、トラブルや心配事があると回答したということです。

具体的には、患者の名前や生年月日、投薬状況など必要な情報がマイナンバーカードに入っていない、保険の資格があるにもかかわらず「資格なし」と表示される、顔認証ができないなどの内容が多かったということです。

一方、別の人の情報が誤って登録されたというケースはなかったということです。

佐賀県保険医協会の担当者は「現場ではさまざまな弊害が生じている。国には各地のトラブルを総括して今後の対応を考えてほしい」としています。