特別名勝「虹の松原」 ヘリで害虫駆除の薬剤散布 唐津市

唐津市にある国の特別名勝「虹の松原」で松を枯らす虫による被害を防ぐため、空中から薬剤をまく作業が23日朝行われました。

佐賀森林管理署による唐津市の「虹の松原」での薬剤散布は、23日午前5時すぎから始まりました。

およそ100万本のクロマツが生える「虹の松原」では、マツを枯らしてしまう体長1ミリほどの病原体、「マツノザイセンチュウ」の発生を抑えることが必要となっています。

薬剤散布は、この「マツノザイセンチュウ」を運ぶ「マツノマダラカミキリ」を駆除するのが目的で、およそ2時間かけて、ヘリコプターで霧状の薬剤を繰り返しまいていました。

佐賀森林管理署によりますと、昨年度は、松食い虫による被害のほか、ほかの松の影で日が当たらなかったことも原因で、およそ800本が枯れてしまったということで、一部の松を伐採するなどの対応にあたったということです。

佐賀森林管理署の猪島明久署長は「虹の松原は何百年も前から唐津市の人家や田畑を風や海からの潮風から守る重要な山なので今後も松の防樹をしながら、日本一の松原を維持していきたい」と話していました。