戊辰戦争援軍の佐賀藩士を慰霊する秋田 武雄市に顕彰碑が完成

明治新政府が江戸幕府の勢力を一掃した戊辰戦争で、新政府軍側の秋田藩に援軍として駆け付け命を落とした佐賀藩士に秋田で慰霊を続けていることに感謝する顕彰碑が武雄市に完成し、22日、除幕式が行われました。

戊辰戦争では、当時の秋田藩が官軍の新政府軍側について旧幕府軍と戦い武雄を含む佐賀藩の藩士が援軍として駆け付け命を落としたとされ、秋田市で毎年10月に慰霊祭が行われています。

地元の武雄ロータリークラブは秋田で慰霊祭が続けられていることに感謝する顕彰碑を武雄市に寄贈し、22日、市役所の駐車場の一角で関係者による除幕式が行われました。

記念碑は高さ3メートルほどのモニュメントで、説明板には戊辰戦争で秋田藩を救うため武雄から約800人の兵士が駆けつけたことが記されています。

こうしたゆかりで武雄市と秋田市は交流が続いていて、東北を代表する夏祭り「竿燈まつり」で知られる竿燈が武雄市で技を披露するなどの取り組みが行われているということです。

武雄ロータリクラブの山下功会長は「秋田での慰霊祭に参加するなどご縁があって顕彰碑を建てました。今後も秋田とのきずなを深めていきたいです」と話していました。