六角川水系の危険か所 国や自治体が巡視 水害への備え確認

大雨の時期を前に、国や自治体の職員が六角川水系の危険な場所などを合同で巡視して回り、水害への備えを確認しました。

この合同巡視は県内3つの川の水系で行われ、六角川水系の巡視には、国や流域の自治体の職員などおよそ60人が参加しました。

六角川流域では、4年前とおととしに記録的な大雨で大規模な浸水被害が起き、国によりますと、おととし8月には武雄市を中心に3300棟以上の住宅などが浸水したということです。

このうち、武雄市橘町の六角川の堤防は、おととしの雨の際、越水した場所です。

この場所ではおよそ250メートにわたって、堤防を最大で50センチほどかさ上げする対策が行われていて、今月までに工事が終わるということです。

続いて、一行は、六角川下流の大町町福母地区で大雨の際に越水のおそれがある場所を確認しました。

この場所では、「ヨシ」が茂るのを抑える地盤の改良などを行い、川の水の流れをよくする対策をしたということです。

武雄河川事務所朝日出張所の亀谷一郎所長は「関係機関で現場を確認し、防災・水防活動に向けた情報を共有できた。まもなく梅雨が来るのでみなさんも家庭でいつ、どのルートで避難するのかなどを相談しておいてほしい」と話していました。