鳥栖市役所 完成した新庁舎で業務始まる 災害時は防災拠点に

新たに建設が進められてきた鳥栖市役所の新庁舎が完成し、8日から新しい建物での業務が始まりました。
免震構造を備え、災害時には防災拠点としても活用されることになります。

鳥栖市の新庁舎はこれまでの庁舎の北側に建設され、8日午前8時半から業務が始まりました。

新庁舎は3階建ての本館と2階建ての別館の2棟で、延べ床面積はおよそ1万2000平方メートルと、旧庁舎の1.6倍の広さとなっています。

本館はガラス張りの造りが特徴で、光がふんだんに差し込む構造となっています。

旧庁舎に比べて3センチ低くなった階段の段差や、2段構造になった手すりは、誰でも使いやすいようユニバーサルデザインが導入されています。

また、住民窓口には住民票や納税証明の申請手続きを一括して行う「証明書発行」窓口が新たに設置され、早速住民が申請に訪れていました。

新庁舎は免震構造となっていて、非常用発電機や災害時などに出勤する職員の4日分の飲料水が確保され、災害時には地域の防災拠点として活用されることになります。

建設費は資材の高騰などを理由に計画より膨らみ、57億4500万円となっていて、施工業者が決まらなかった経緯から当初の計画から2年遅れでの完成となりました。

新庁舎を訪れた人からは「明るくなっていいですね」といった声や、「旧庁舎の方が使いやすかったと思う。鳥栖市はさらに人口が増えてより『住みたいまち』となるよう力を入れてほしい」といった声が聞かれました。

鳥栖市によりますと、旧庁舎は今年度中に解体され、今後、駐車場や広場として整備されるということです。