有明海の干潟で「潟開き」 中学生が潟スキー満喫 鹿島

佐賀県鹿島市の有明海の干潟で、観光シーズンの幕開けとなる「潟開き」が行われ、修学旅行で兵庫県から訪れた中学生たちが、泥だらけになりながら干潟を満喫しました。

「潟開き」は、干潟の体験事業に最初の学校が訪れるこの時期に地元の七浦地区振興会が行っていて、鹿島市の「道の駅鹿島」の近くには観光協会や漁業者など関係者およそ80人が出席して、神事が行われました。

このあと、修学旅行で兵庫県姫路市から訪れた中学3年生およそ30人が、専用の板で泥の上を進む「潟スキー」に乗って早速、干潟に入りました。

生徒たちは全身泥まみれになりながら、綱引きをするなど歓声を上げて干潟を満喫していました。

潟スキーを体験した3年生の女子生徒は「思った以上に泥が柔らかくて、潟に飛び込んでも痛くなかったので飛び込んでみてほしい」と話していました。

「道の駅鹿島」によりますと、干潟体験は新型コロナの影響で令和2年は3456人と大幅に落ち込んでいましたが、去年は7054人と新型コロナ前の9割程度まで回復したということです。

この干潟体験は10月いっぱいまで行われます。

七浦地区振興会の石橋増男会長は「子どもには干潟の中に入って、足から頭まで潟の土をかぶり、元気に遊んでいただきたい」と話していました。