スポーツと女性の生理に理解を 元五輪選手が特別授業 佐賀
スポーツをしている女性の生理について理解を深めてもらおうと、佐賀市の高校ではオリンピックで活躍した元選手たちが講師をつとめる特別授業が開かれました。
この特別授業は、アスリートや医師でつくる「1252プロジェクト」が開き、佐賀商業高校の1年生と2年生のおよそ480人が参加しました。
講師は柔道のオリンピック銅メダリストの中村美里さんが務め、「高校2年生の時は3キロの減量がきつく、生理も止まりました。その後も減量すると生理が遅れることがありました」と振り返り、卒業後に女性のコーチに付き添われて産婦人科を受診した経験を明かしました。
そして生徒たちはクイズを通じて運動量に対し摂取カロリーが少ないと生理不順が起きやすくなることや、生理の不調の程度やタイミングは人によって異なることなどを教わるとともに部内では顧問や男子生徒も女子生徒を気遣うことが大切だと説明を受けました。
高校2年生の柔道部の女子生徒は「柔道は男女一緒に練習することが多いので、男子も生理を理解して接し方を考えてもらえるのでよかったです」と話していました。
「1252プロジェクト」の伊藤華英代表は「男性の指導者が7割以上いる中で、指導する側も生理のことを知っていくべきだと思います。生理について身近に相談できる人がいるようになっていってほしいです」と話していました。