おかゆのカビの色などで占う伝統の神事「お粥占い」 佐賀市
おかゆにできたカビの色などで、ことしの天候や農作物の出来などを占う伝統の神事「お粥占い」が、佐賀市の神社で行われました。
佐賀市の海童神社の「お粥占い」は、戦国時代に神社が創建されて以来500年近く続くとされる伝統行事で、神前に1か月間供えたおかゆに出来たカビの色や形から、この1年の天候や農作物の出来などを占います。
15日、神社には早朝から佐賀市の坂井市長など関係者およそ20人が参列し、氏子の1人がおかゆにできたカビの状態を発表しました。
それによりますと、雨を示す緑色のカビに覆われたことから農業・漁業とも平年並みで、占いでは2番目によい「吉」と出たほか、「大凶」を示す赤や黒のカビがなかったということです。
ただ、大雨への対策に心がけることやカビの表面にひび割れがあることから、地震への備えも必要だということです。
出席した氏子総代会の古賀初次会長は、これまでの新型コロナの感染拡大やのりの不作も踏まえて「私たちを悩ませることが多すぎましたが、ことしの占いが『吉』と出てほっとしています」と話していました。