高専学生が銀行との共同研究成果を発表 AI活用した顧客対応
佐賀銀行と福岡県の高等専門学校が進める共同研究の発表会が行われ、学生が人工知能=AIを活用した顧客対応の分析について発表しました。
佐賀銀行と福岡県大牟田市の有明工業高等専門学校は、銀行業務の効率化やデジタル人材の育成のため、おととし11月から共同研究を行っていて、21日、佐賀市の佐賀銀行本店で発表会が行われました。
研究成果を発表したのは、佐々木祐心さんと白石深邦さんで、研究の内容は、人工知能=AIを活用してコールセンターなどの顧客対応の分析を行い、対応能力の向上につなげようというものです。
2人は会話を文章として分析し、表現や単語などからAIが感情を推定するシステムについて説明しました。
そして、コールセンターなどの業務での活用へ向けて、分析の結果をわかりやすくする方法やAIが判断するための機械学習の必要性などの課題を提言していました。
発表した白石さんは「銀行との共同研究で、成果が実際に活用される将来が明確になったことで、うれしいのと同時に責任を感じて大変だった」と話していました。
佐賀銀行DI本部の陣内厚志主任は「AIや機械学習を生かした取り組みは、今まで銀行では出来なかったので、学生に銀行を知ってもらう意味でも、この取り組みを大事にしたい」と話していました。