古着をクーポンで回収 再利用へ 佐賀市で実証実験始まる

着なくなった衣類をクーポンと交換することで再利用のための回収を進めようという実証実験が、佐賀市のスーパーで始まり、ジャケットやシャツなど多くの古着が寄せられています。

この実証実験は、佐賀市と鹿児島県の商社が連携して始めたものです。

実験に協力している市内の大型スーパーには回収ボックスが設けられ、着なくなった衣類が持ち込まれています。

その際、QRコードを読み取ると、スーパー直営の衣料品売り場で使えるクーポンが発行され、お得に買い物できるという仕組みです。

回収ボックスは今月21日に設けられ、ジャケットやシャツ、ハーフパンツなどの衣類がすでに400着ほど持ち込まれているということです。

衣類は鹿児島県の商社が回収し、古着として再び販売されるほか、繊維の状態に戻して衣類などに再生されます。

この取り組みは、環境負荷を減らそうという環境省の補助事業に選ばれています。

回収ボックスは、来月28日まで佐賀市のイオン佐賀大和店に設置されています。

鹿児島県の商社とともに実証実験を行っている佐賀市では、今回の実験を検証したうえ、今後、協力してくれる店舗を広げていくことにしています。

実証実験に協力しているイオン佐賀大和店の宮里武明店次長は「お客さんのエコへの意識が高くて、非常にびっくりしています」と話していました。