有明海ののり漁場 寒波による強風でのり網や支柱に被害
寒波による強風の影響で、佐賀県沖の有明海ののり漁場では、のり網が破れたり、支柱が折れたりする被害が出ています。
佐賀県有明海漁協などによりますと、寒波による強風の影響で、けさからのりの養殖を行っている各地の漁場で「のり網が破れた」「のり網をくくりつけている支柱が折れた」などの被害が報告されているということです。
佐賀市川副町の沖合などでは、支柱が数十本も折れたりのり網が破れてのりが海に流れてしまったりする被害も確認されたということです。
有明海に面した佐賀市の戸ヶ里漁港では、漁業者たちが漁場を確認するため沖に出たり、新しい支柱を準備したりしていました。
有明海では今シーズン、赤潮の発生などでのりの生育に必要な栄養が不足し品質が低下する「色落ち」の被害がすでに各地で出ていて、県有明海漁協が被害状況の確認を急いでいます。
佐賀市の漁業者の竹下幸佑さんは「支柱が倒れ、網の高さがばらばらになっていた。ひどいものでは、網をはずさなければならない」と困った様子で話していました。