九州電力社長“「規制料金」の値上げ国に申請せず”
燃料費が高騰する中、九州電力の池辺社長は家庭向けの電気料金のうち、「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、「原子力発電所の経済的なメリットがあるので、ふんばっていけるところまで頑張りたい」などと述べ、現時点では値上げを国に申請しない考えを明らかにしました。
電気料金を巡っては、23日東京電力ホールディングスが燃料費が高騰しているとして、家庭向けの電気料金のうち、「規制料金」と呼ばれる料金プランについて、平均で29.31%の値上げの申請を国に行いました。
これについて、九州電力の池辺和弘社長は25日県庁で取材に応じ、佐賀県にある玄海原子力発電所3号機が稼働していることなどに触れ、「原子力発電所の経済的なメリットがあるので、ふんばっていけるところまで頑張りたい」と述べました。
その上で、「いまは円高になっているので、この傾向が続いていけば維持できるのではないか」と述べて、現時点では「規制料金」の値上げを国に申請しない考えを明らかにしました。
九州電力は玄海原発3号機など管内であわせて3基の原発を運転していて、来月16日には玄海原発4号機の発電を再開させてさらなる安定供給につなげたいとしています。