学校だよりにネット上のイラストを無断使用 白石町が損害賠償

白石町の教育委員会は、町内の小学校が学校だよりにインターネット上のイラストを無断で使用したところ著作者から賠償を求められ、賠償金として11万円を支払うことで合意したと発表しました。
教育委員会は、著作物の無断使用がないよう各学校に注意を呼びかけています。

白石町教育委員会によりますと、イラストの無断使用があったのは、町内の小学校が作成した去年7月の学校便りで、保護者に配られたほか、学校のホームページでも閲覧できるようになっていました。

学校の校長が学校だよりを作成した際、インターネット上で見つけた風鈴のイラストを使用したところ、去年12月になって、学校のホームページを確認したイラストの著作者から弁護士を通じて賠償を求められたということです。

教育委員会は、著作権の侵害にあたるとして、イラストの使用料、11万円を賠償金として支払うことで合意したということです。

学校だよりを作った校長は「インターネットで『無料 夏』と検索したらイラストが出てきたため、フリー素材だと思い込んで使用してしまった」と話しているということです。

白石町教育委員会の北村喜久次教育長は「著作権に対する認識・注意力不足が原因だ。誠に申し訳ない」とコメントしています。

教育委員会は、今回のことを各学校に周知したということで、著作物の無断使用がないよう注意を呼びかけています。