西九州新幹線開業 武雄温泉駅の一番列車が出発

西九州新幹線の東の玄関口・武雄温泉駅では、午前7時3分、長崎行きの一番列車が出発しました。

武雄温泉駅のホームには午前7時ごろ、博多から特急の「リレーかもめ」が到着しました。

降りてきた乗客は、向かい側のホームに停車していた長崎行きの一番列車、新幹線「かもめ」に乗り込み、対面での乗り換えが行われました。

中には、待ちきれなかった様子で走って新幹線に乗り込んでいく人の姿も見られました。

また、ホームでは式典が開かれ、山口知事や武雄市の小松市長ら関係者がテープカットをして開業を祝いました。

そして午前7時3分、地元で鉄道大好き少年として知られ、一日駅長に任命された岩井世運くん(4)の出発の合図とともに、長崎行きの一番列車が出発していきました。

ホームでは大勢の人が写真を撮ったり手を振ったりして、一番列車を見送っていました。

武雄温泉駅では、一番列車の出発に先駆けて、午前6時すぎに一般客向けに改札が開放されました。

嬉野市から訪れた49歳の会社員の男性は「きょうはお祭りのつもりで、はっぴを着てきました。開業を機に嬉野・武雄にたくさんの人が来てくれたら嬉しいです」と話していました。

また、午前0時から母親と一緒に並んだという鳥栖市の小学生の男の子は「きょうが楽しみで、そわそわしていました。実際のかもめは想像以上にかっこよくて、気分が上がりました」と笑顔で話していました。

式典のあと、JR九州の青柳俊彦会長は、報道陣の取材に対し「武雄市や嬉野市などの沿線自治体が、開業を機に何ができるか議論して実行されてきた。そうして開業を迎えられたのは、ありがたい」と沿線自治体の協力に感謝しました。

その上で「『百聞は一乗りにしかず』で、大勢の方にぜひ、一度は乗ってほしい」と呼びかけました。

また、一日駅長を務めた岩井世運くんは「出発の合図を出すために手を上げるところが難しかったです。人がいっぱいいて、どきどきしました」と話していました。

このほか、武雄温泉駅を出発する一番列車の運転士を務めた武雄市出身の山口耕右さん(35)は「リレーかもめの遅れでダイヤの時刻より1分半近く駅を出るのが遅れたが、長崎駅には時間どおり無事到着できたのでよかったです。駅を出発する時、お世話になった人たちの姿が思い出され、感謝の気持ちがこみ上げてきました。西九州新幹線が身近で親しみのある乗り物になるようこれからも頑張ります」と話していました。