人手不足続く福祉分野の人材確保へ 佐賀市で就職面接会

人手不足が続いている介護や看護、保育など福祉分野で働く人を増やそうと、県内の事業者の合同の就職面談会が佐賀市で開かれました。

ハローワーク佐賀などが開いたこの面談会は、佐賀県内でも深刻な人手不足が続いている福祉の分野で、事業者と就職を希望する人をマッチングしようと、これまで年に2回開かれてきました。

新型コロナウイルスの影響でおよそ1年ぶりの開催となり、佐賀市の「SAGAサンライズパーク総合体育館」には、老人保健施設や介護サービスなど46の事業者がブースを設けました。

13日は就職を希望する人70人あまりが参加し、採用情報などを掲載したボードにじっくり目を通すなどしたあと、採用担当者と面談し仕事の内容や待遇などについて具体的に質問していました。

佐賀労働局によりますと、ことし5月の福祉関連の有効求人倍率は2.56倍で、全体の有効求人倍率の2倍以上にのぼるなど、人手不足の状態となっています。

高齢化の進行で、今後も施設を利用する人の増加が見込まれる一方、福祉分野への就職を希望する人は少なく、人材確保が大きな課題となっています。

佐賀労働局の三宅秀朋職業安定部長は「人と密接する場面が多い福祉の仕事はコロナ禍で敬遠されがちで人手不足がより深刻になっている。そうした中でもやりがいのある仕事だと思ってもらえるよう、こうした機会を大切にしていきたい」と話しています。