米原 伊吹地区の土石流被害 県が緊急対策プランを発表

今月、土石流が起きた米原市伊吹地区の「緊急対策プラン」を、16日、県が発表し、これ以上土砂が集落まで崩れ落ちないよう、9月末までに谷筋の崩れそうな土砂を撤去し、金属製のネットを新たに2か所設置することになりました。

県が発表した「緊急土砂災害対策プラン」によりますと、まず緊急対策として9月末までに、▼谷筋にたまっている土砂やさらに崩れそうな土砂を撤去し、▼上流から崩れてきた土砂を食い止める金属製のネットを新たに2か所設置するとしています。
また、今月、米原市などが設置した土石流の感知センサーに加えて、さらに上流部に監視カメラと感知センサーを設置するとしています。
さらに、令和10年度末までに実施する抜本対策として、▼新たな砂防えん堤を上流に2か所整備するほか、▼伊吹山の3合目付近に土砂が崩れるのを防ぐ治山ダムを新たに設置するとしています。
そして、シカの食害が報告され、山肌の荒廃が指摘されている伊吹山南側の6合目から山頂付近にかけては、森林整備や植生の復元に取り組むとしています。記者会見で三日月知事は「伊吹地区ではきのう(15日)も土砂災害が確認され、住民も不安だと思うので、状況を確認した上でなるべく早く対策を進めていきたい」と話していました。