大津「光る君へ」大河ドラマ館 来館者目標16万人に引き上げ

NHKの大河ドラマ、「光る君へ」の衣装などを展示する「大河ドラマ館」の来館者が順調に推移していることから、大津市などは当初10万人としていた目標を16万人に引き上げることを決めました。

「大河ドラマ館」は、「光る君へ」の主人公の紫式部が「源氏物語」の構想を練ったとされる大津市の石山寺の境内に、ことし1月末から設けられています。
館内にはドラマの衣装や小道具などが展示されていて、市などは当初、来年1月末までの来館者を10万人と見込んでいました。
21日、大津市役所で、市と観光協会などでつくる協議会の総会が開かれ、開館してから今月(5月)19日までの112日間で7万2000人余りが訪れたことが報告されました。
来館者が7万人に達するのは当初の見込みより5か月ほど早く、SNSによる情報発信に力を入れたことや、団体客が多く訪れたことなどが要因とみられるということです。
その上で、7月以降はオリンピックの開催期間などと重なり一時的に注目度が下がると予想されるものの、紅葉の時期に夜間も開館することや、定期的に展示内容を変えることで多くの集客が見込めるとして、来館者の目標を当初よりも6万人多い、16万人とすることが決められました。

協議会の会長で、びわ湖大津観光協会の平川良浩 会長は「大津や石山寺を愛する皆様の力で来館者数が伸びてきたと考えている。今後も多くの人に大津や滋賀の良さを知ってもらえるよう取り組んでいきたい」と話していました。