滋賀 去年の観光客約5000万人 コロナ前比で9割回復

去年(令和5年)、滋賀県を訪れた観光客はおよそ5000万人で、前の年に比べて9.9%増え、新型コロナウイルスが感染拡大する前の水準のおよそ9割まで回復したことがわかりました。

県によりますと、去年1年間に県内の主な観光地を訪れた人は、速報値でおよそ4997万人で、前の年と比べて450万人、率にして9.9%増えました。
増えた理由について県は、新型コロナの感染法上の位置づけが去年5月に「5類」に移行したことで、4年ぶりに「びわ湖大花火大会」が開かれるなど、新型コロナで中止されていた祭りやイベントが通常どおりの開催に戻ったことが主な要因とみています。
新型コロナが感染拡大する前の令和元年と比べると、まだおよそ400万人、率にして7.5%少ないものの、およそ9割まで回復しました。
このうち、外国人観光客は44万人あまりと円安や航空路線の再開などによって前の年の5倍以上に増加したものの、令和元年の水準の7割ほどにとどまっています。
県観光振興局は「北陸新幹線が金沢から敦賀まで延伸したので滋賀県の認知度を向上するとともに、伝統文化をアピールするなどして外国人観光客を増やしていきたい」としています。