大津の講談師 石山寺門前で紫式部題材の講談を披露し人気

NHKの大河ドラマ「光る君へ」の放送にあわせて、紫式部ゆかりの大津市の石山寺の門前で、地元の講談師が紫式部を題材にしたオリジナルの講談を定期的に披露し、人気を博しています。

講談を披露しているのは、大津市在住の講談師、旭堂南風さんで、大河ドラマの放送を機に地元を盛り上げようと、ことし3月末から石山寺の東大門前の公園に仮設の高座を設けて、参拝者や観光客を対象に無料で講談を披露しています。
披露しているのは、紫式部が「源氏物語」を書くに至るまでの半生を描いたオリジナルの講談で、16日も観光客など20人ほどを前に、張り扇で机をたたいて調子を取りながら、およそ25分間にわたって披露していました。
札幌市から観光で訪れた70代の夫婦は「ユーモアも交えた講談だったので楽しく引き込まれました。大河ドラマも見ているのでよくわかりました」と話していました。
旭堂南風さんは「光る君へ」が終わる12月下旬までに600回公演することを目標にしていて、「暑い日も風の強い日もあるので、モチベーションを維持するのも大変ですが、試行錯誤をしながら、お客さんに楽しんでもらえるように、石山寺がよりにぎわうように、楽しくやっていきたい」と話していました。
石山寺の門前で講談を披露する日程は旭堂南風さんのホームページに掲載されていて、多い日は1日に複数回、公演することもあるということです。
また、雨の日は中止になるということです。