ヴォーリズ建築を楽しむ音声ガイドを発表 近江八幡

明治以降、滋賀を中心に活躍したアメリカ人の建築家、ヴォーリズが手がけた建物を生かして地域の観光振興を図ろうと、建物を案内する音声ガイドが製作されました。

製薬会社の「近江兄弟社」を創業したことでも知られるウィリアム・メレル・ヴォーリズは、明治時代に来日し、近江八幡市を拠点に全国でおよそ1600に及ぶ建物の設計に携わったアメリカ人の建築家です。
近江八幡観光物産協会などは、ヴォーリズが手がけた建物を生かして観光振興を図ろうと、建物を案内する音声ガイドを作り、19日に発表しました。
この音声ガイドは、スマートフォンに専用のアプリを入れて建物に近づくとGPS機能を利用して音声が自動で流れるようになっていて、教会などあわせて9つの建物の案内が可能です。
地域の活性化に取り組む団体「近江八幡まちや倶楽部」のメンバーで、音声ガイドの作成に関わった宮村利典さんは「音声案内という体験をしながらすばらしいヴォーリズ建築を見てもらうことで、近江八幡市が盛り上がってくれたら」と話していました。
音声ガイドのアプリには、ことし6月から観光案内所などで販売されるヴォーリズ建築の「カードセット」についてくるQRコードから入ることができます。