本屋大賞 大津市在住の宮島未奈さんが知事に受賞報告

大津市を舞台にした小説「成瀬は天下を取りにいく」で「本屋大賞」を受賞した大津市在住の宮島未奈さんが三日月知事に受賞を報告しました。

宮島未奈さんは、デビュー小説の「成瀬は天下を取りにいく」が、全国の書店員が「いちばん売りたい本」を投票で選ぶことしの「本屋大賞」を受賞しました。
受賞作は大津市を舞台にした6つの短編からなる青春小説で、主人公の女子中学生、成瀬あかりが閉店をひかえる「西武大津店」に毎日通ってテレビ局の中継に映ろうとするなど、わが道を突き進む姿がユーモラスに描かれています。
宮島さんは18日に県の公館を訪れて三日月知事に受賞を報告しました。
この中で宮島さんは「『西武大津店』が閉店したときに県民が感じたショックを残したいと思って書いた小説ですが、このようなローカルな話で受賞できるとは思っていませんでした。滋賀のみなさんが成瀬あかりを育ててくれたと思っています」と喜びを語りました。
これに対し、三日月知事は「受賞が発表されたときは、思わずテレビに向かって拍手をしました。成瀬あかりが次に何をするのかとても楽しみにしています」と述べました。
また、宮島さんは、三日月知事から今後の創作活動について聞かれると、シリーズの3作目がまもなく発表される予定だと伝えていました。
宮島さんは「大津市を舞台にした物語なので、ぜひ読んでほしいです」と話していました。