ベトナムの人材獲得へ ハノイ工科大副学長らが滋賀の工場視察

高度な技術を身につけたベトナムの大学生たちの採用を進めようと、近江八幡市に工場があるオフィス家具メーカーがインターンシップを受け入れることになり、16日、ベトナムの大学の関係者が工場を視察しました。

近江八幡市で工場を操業するオフィス家具メーカーの「イトーキ」は、理系人材の確保を進めようと、ベトナム最大の技術系総合大学「ハノイ工科大学」と連携し、ことし7月ごろからインターンシップを受け入れる予定です。
これを前に大学のグェン・フォン・ディエン副学長など関係者3人が、16日、工場を視察に訪れました。
工場では▼オフィス用のいすなどを製造しているほか、▼物流倉庫で行う商品や部品の仕分けを自動化するシステムの開発なども行っていて、グェン副学長らは製造工程を見学したり、すでに働いているベトナム人の従業員から話を聞いたりして職場環境を確認していました。
グェン副学長は「先端的な技術を確かめることができました。学生にはインターンシップでその技術を学んでもらい、将来は滋賀県で活躍してほしいと願っています」と話していました。
「イトーキ」人事統括部の中村元紀統括部長は「私たちの会社でも高度な理系人材の獲得に苦戦しています。大切な学生を受け入れる職場環境を見て安心してもらったうえで、人材の獲得を進めていきたい」と話していました。