年金支給日に合わせ銀行で詐欺被害に注意呼びかけ 高島市

年金支給日の15日、詐欺の被害を防ごうと、高島市の銀行で警察官などがチラシを配り、注意を呼びかけました。

この取り組みは、多くの高齢者が銀行を訪れる年金支給日にあわせて行われ、高島市にある滋賀銀行安曇川支店に警察官や銀行員などおよそ20人が集まりました。
そして、訪れた人に「だまされないで!電話でお金の話?それは詐欺!」と書かれたチラシを配り、注意を呼びかけました。
また、店内には、去年1年間に県内で確認された特殊詐欺の被害総額にあたる6億2000万円分の模造の札束が積み重ねられ、被害の深刻さを伝えていました。
手口としては、医療費や保険料の過払い金を返すと言って個人情報を聞き出す「還付金詐欺」や、口座が悪用されているとしてキャッシュカードを交換させる「キャッシュカード詐欺」などが目立っているということです。
支店を訪れた60代の男性は「以前、不審な電話があり、娘からも注意するよう言われているので、知らない電話やメールには対応していません」と話していました。
滋賀県警察本部生活安全企画課の坂井孝行 課長補佐は「高齢者の家族もしっかり注意してほしい。被害にあったほとんどの人は『自分はだまされない』と思っているので、意識を高めてもらいたい」と話していました。