びわ湖の春を彩る“山王祭”始まる 大津 日吉大社

びわ湖の春を彩る「山王祭」が大津市の日吉大社で始まり、男たちが山からみこしを下ろす「午の神事」が行われました。

「山王祭」は大津市の日吉大社に平安時代から伝わる春の伝統行事です。
12日夜は、神様の結婚を表す「午(うま)の神事」が行われ、およそ360人の白装束の男たちがたいまつを片手に山を駆け上がりました。
そして、重さがおよそ1トンの神様に見立てた2基のみこしを担ぎ、「ヨイコラ」のかけ声をあげながら、急な斜面を下りていきます。
みこしを担いだ男たちが最後の石段を下りると、神事を見に訪れた人たちからは歓声が上がっていました。
神事に参加した28歳の男性は、「一生に一度のことなので、特別な気持ちで参加しました。無事に山を下り、『よかったね』と声をかけられてうれしかったです」と話していました。
神事を見に訪れた51歳の女性は、「地元なので小さな頃から祭を見てきましたが、ことしもよい思い出になりました」と話していました。
「山王祭」は、13日、神様から子どもが産まれる様子を表す神事が行われ、14日、7基のみこしがびわ湖を船で渡る「船渡御」でクライマックスを迎えます。