守山市の中学校で新３年生のクラス替え１週間決まらず

守山市の中学校で、３年生に新年度のクラス替えをいったん伝えたあと「人間関係の問題」を保護者から指摘され、１週間にわたって新たなクラスが決まらない事態となっています。
市の教育委員会は「確認作業に時間を要している」としたうえで、１２日に周知すると説明しています。

守山市教育委員会によりますと、市立守山南中学校では３年生になった１１クラス、３８１人のクラス替えの内容を今月５日に生徒たちに伝えましたが、人間関係に問題を抱える生徒同士が同じクラスになっていたことが保護者からの指摘でわかったということです。
このため中学校は３年生のクラス替え全体をやり直すことを決め、始業式があった８日は３年生を臨時休校としたうえで１０日に改めて発表する予定でした。
しかし１０日の発表も延期され、１週間にわたって新たなクラスが決まらない事態となっています。
市の教育委員会は「考慮すべき事項が多岐にわたり、確認作業に時間を要している」としたうえで、１２日に生徒たちに新たなクラスを周知すると説明しています。
３年生の生徒は１０日と１１日は２年生の時のクラス編成で授業を受けるなどしているということです。
市の教育委員会は「どのような経緯で今回の不手際が起きたか、関係した教員にヒアリングを行うなどして検証し、再発防止に努める」とコメントしています。
一方、滋賀県教育委員会は「クラス替えについて定めた国の方針やルールはなく、それぞれの学校の裁量に委ねられているので、今回の問題についてコメントする立場にないが、再発防止に向けて市の教育委員会と情報を共有していきたい」としています。